吹雪の林道を越えて、
山奥のダムを目指した。

鹿に会えるかもしれない。
そう思って進んだ道は、
次第に白く、静かになっていく。

けれど辿り着いた先には、
鹿の気配はどこにもなかった。

ただ風が雪を運び、
森は深く沈黙していた。


雪を踏みしめる音だけが、
自分がここにいることを教えてくれる。

誰もいない冬の森。
その静けさに耳を澄ませると、
なぜだろう、心が少しだけ軽くなった。

帰り道、
雪の中で鹿肉を焼いて食べた。
あの温かさが、今日の旅の答えだった気がする。


自然は、語りすぎない。
けれど、沈黙の中にこそ、
大事なことが隠れている。

今日もまた、
冬の森に教えられている。


🎥 動画はこちら
👉 https://youtu.be/VKfnZpJ-sWQ

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